【蘭の歴史】蘭のご紹介

洋ラン趣味は、ヨーロッパから始まったもので、特にイギリスがその発祥とされている[1]。このころ、世界各地の品物とともに多くの植物がヨーロッパに持ち込まれ、園芸用に栽培された。熱帯産のラン科植物も、様々なものがヨーロッパに持ち込まれた。

ヨーロッパに熱帯性のランが紹介されたのは、1731年で、西インド産の Bletia verecunda がイギリスに持ち込まれたのが初めてとされ、この種は翌年に開花を見た。1800年代にはバンダ、デンドロビウムなどが紹介され、1823-1825年にはスタンホペアやオンシジウムも導入された。この頃は温室も不完全であり、栽培法もわからない状態であったが、その後は暖房可能な温室も作られるようになり、19世紀半ばにはラン栽培に関する書籍が出版されるようになった。ミズゴケが栽培に用いられるようになったのも、この頃である。

洋らんの栽培は、今から約200年前にブラジルからイギリスへ他の植物を輸入した際に、偶然に梱包材としていっしょに輸入されたのが始まりです。その原種の数は、2万~2万5千種あるといわれ、熱帯を中心に世界中に分布しています。 そして、より美しい花を作出するために、約150年前に人工交配が始まりました。その当時からその交配の記録は全て残されており、現在ではRHS(イギリス王立園芸協会)によって登録受け付け、及び管理され、その数は10万種を超えている。

更新時間:2014/08/05